Circuito Grande / パイネサーキット #3

12/29:
Day7
(雨時々雪・・・)

2.5時間

6km
(520m上り)

この日はあいにく朝から雨。谷を上るのに、山の上の方は雲の中だったので、雨上がりを待つが、なかなかやまず。
11:40 少々小ぶりになったところで出発。
Rio del Frances沿いを上流へ向かうのだが、ここは途中かなり傾斜がきつく、岩や木の根をよじ登らなくてはいけないこともある。

が、一瞬雲の隙間に現れる岩壁は雨に濡れて光り、逆に幻想的! それに元気づけられて、ひたすら上り、14:10 "Campamento Britanico"到着。(無料。トイレなし)

天気はまた悪くなり、雪まで降り始めたので、この日はテントの中でひたすら晴れるのを願って待つ。

雨に濡れて光るCuernos del Paine

12/30:
Day8
(雨時々雪 後晴れ)

3.5時間

10km
(520m下り)

この日は、Valle del Francesで、日の出を見たかったのだが、残念ながら引き続き天気は悪く、断念。
それでもここまで上ったからには、と昼まで天気が良くなるのを待った。
昼前に雲間に若干太陽が顔をのぞかせるようになったので、キャンプ場から15分ほどのMiradorまで行くことにした。

雪もちらついたりしていたが、待った甲斐あり、15分くらい青空がのぞいてくれた。昨日からの雪で、うっすら雪化粧の山々は最高にきれい。
残念ながら360度すべてクリアに見えることはなかったのだが、この美しい谷をほぼ独り占め(天気が悪いので、Miradorには私達ともう一人だけ)できたことは幸せだった。

一瞬の青空とCuernos del Paine

13:25 キャンプ場を出て、谷を下り始めた。
実は、この日、日本から来る友人と、次のキャンプ場で待ち合わせをしていたので、会えるかなーとドキドキしながら、せっせと下る。
前日泊った"Campamento Italiano"まで2時間程度、そのあとさらに下るとLago Nordenskjoldがどんどん迫ってくる。
この日は風が強く、湖面の水が巻き上がって雨のように降り注ぐくらいの強風。途中、風にあおられてヨロヨロしながら、ひたすら歩き、17:00 "Albergue Los Cuernos"到着。(3,500ペソ/人。ホットシャワー、トイレはAlbergueの中の施設を使える )

キャンプ場の入り口で、友人発見! こんなところで無事合流できた喜びを分かち合い、カンパーイ!

12/31:
Day9
(晴れ後雨)

6時間
+ 1.5時間(キャンプ場からMiradorまで)

15km + 0.8km
(800m上り)

9日目、Torres del PaineのMiradorに一番近いキャンプ場を目指す。翌日Torres del Paineを拝みながらの初日の出を見るためだ。
2時間ほど Lago Nordenskjold沿いに歩いていくと、途中「El Chilenoへ」の看板を発見。私達の目ざすキャンプ場の手前にあ るAlbergueまでの近道だ。

そこからは上りが続く。Rio Ascencio沿いの谷間に入る手前で、Hosteria Las Torresから上ってくるトレイルと合流し、さらに上る。Torres del PaineのMiradorまでの道はやはり人気があ るトレイルなので、人も多く、日帰りの軽装の人たちもたくさん見かける。

昼過ぎに、谷間にたたずむAlbergue El Chilenoまで到着。ランチタイムにするが、ここでまた急に天気が悪くなり、雨。(ここにもキャンプ場あり。3,500ペソ)


Rio Ascencio沿いの谷間

早めにキャンプ場に着きたいので、雨の中出発。1時間ほどで、"Campamento Las Torres"に到着。(CONAF運営。無料。トイレ、シェルターあり)
雨の中、明日、元旦の朝は晴れることを願いながら、シエスタ。
夕食はシェルターの中で。キャンパーが集まり、混みあっていた。中にはサングリアを作り出す人も。大晦日だからか?私達のごちそうは白ワインと松茸のお吸い物だ(日本から来た友人のおみやげ!)。 ニュージーランドから来たおばちゃんにその日の朝のTorresの写真を見せられ、興奮する。
夕食後、やっと雨がやみ、雲が晴れてきた。20時を過ぎていたが、ちょっとだけTorresを見に、Miradorの方まで散歩。(といっても岩場をよじ登っていくのでけっこう大変)

散歩から帰ると、日の出に備えてさっさと就寝。


夕暮れの Torres del Paine

2005/1/1:
Day10
(晴れ)

1.5時間(キャンプ場からMiradorまで)
+ 2時間

0.8km + 8km
(800m下り)

ついに待ちに待ったTorres del Paineを拝みながらの初日の出。ニュージーランドから来たおばちゃんが、「4:15には出た」といっていたので、私達も4時起き。4:20すぎに出発。あたりはまだうす暗く、マグライトを照らしながら歩く。開けた岩場まで出ると、月が岩を照らしているので、ライトはいらなくなった。雪をかぶる山も月に照らされて光り、東の方はすでに若干赤くなっていて、最高にきれい。これだけでも早起きの甲斐はあ る。

40分ほどでTorres del PaineのMiradorへ到着。私達が一番乗り!(=2005年のここは日本人が一番乗り!) ベストポジションの岩の上で日の出を待つ。
上がってくるのはけっこう大変なので、汗をかくくらいだが、ここは風が強く、まだ太陽もでていないので、かなり寒い。後から着いた人たちも皆ペンギンのような格好をして寒さに耐え、朝日を待つ。。。

日の出は5:20ごろ。雲に光があたり、日が昇ったのはわかったが、まだ岩には光があたらない。
5:40、ついに一番高いTorre Centralの先っぽが赤くなり始めた! 写真では見たが、やはり本物は素晴らしい!
それから30分くらいだろうか、ゆっくりと岩が照らされていくのを見る。もちろん、周りの山々も赤く照らされて美しい。
あまりに寒いので、ある程度して帰ってしまう人達が多かったのだが、私達は一番先に着いて、最後まで見続けた。。。


初日の出のTorres del Paine
2005年の年明けをここで迎えられた幸せを噛みしめながら、キャンプサイトに戻り、友人が日本から持ってきてくれた餅を焼いて食べる。最高の気分である。
その後、Hosteria Las Torresまで下る。快晴なので、川も湖もいつもよりだいぶ青い気がする。
一気に2時間下り、 Hosteria Las Torresでついにサーキット終了!

Refugio Las Torresの横にあるキャンプ場で、またTorresの先っぽを見ながら、初の10日間トレッキング完歩と元旦を祝うランチとなった。

ゴール地点にて

 

メモ:

パイネサーキットはテントを持たなくても山小屋をつないで回ることもできるが、ピーク期は予約をしたほうがよいらしい。また、民間のキャンプ場はテントのレンタルもある。CONAF管理のキャンプ場は無料だが、トイレ以外の設備はなし、その他は一人5USDほど。一番キツイとされるPaso John Gartnerを越えた後のキャンプ場がCONAF管理なので、テントを持たない場合はRefgio Grayまで歩かなければならない(5時間程)。
・サーキット南側はボートアクセスや山小屋も豊富なので、予定にあわせて調整が可能。反面、トレイルの混雑度は北側に比べてかなり高い。
・世界レベルで著名なこのトレイル。道を失って迷うことはほぼないと言ってよいと思う。公園事務所で簡単な公園地図はもらえる。
・クッキーやチョコレート、パスタやティバッグ、ドリンク類などの食材はRefugioでも調達可能ではあるが、かなり高い。
・パイネは生息する動物も少ないので、流れている川の水をそのまま飲めるとのこと。私達もそのまま飲んでいたが、お腹を壊すことはなかった(もちろん山小屋周辺など観光客が多いエリアは注意!)
・雨が頻繁に降るため、ぬかるんだトレイルも多い。雨対策やゲイター(スパッツ)などの備えはしたほうがよい。
・夏である12月でさえも朝や晩の気温は5℃前後まで下がる。テント、寝袋などの装備や衣類はそれなりの備えが必要。

ルート概要はこちら

 

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