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ンゴロンゴロ クレーターハイランド トレッキング / Ngorongoro Crater Highland Trekking -2-

Day2:
11/23

小雨のち晴れ

8時間

約20km

8:15 出発。まずはエンパカーイクレーター(Empakaai Crater)のリム(縁)までの登りである。それにしても今日は朝から雲行きがあやしい・・・ 昨日の快晴はどこへいったんだろう。

リムの上までは30分程度だっただろうか。ここまで来るとほぼ手付かずの森が広がっており、ダニエルいわく、ハイエナ、ときにはライオンも出るらしい。しかし今日は標高がさらに高くなったこともあり、あたりは真っ白。霧に加えて小雨も降り出してしまった。
このクレーターは直径が6km、底は湖になっていてフラミンゴが集まってくるという。もし今日晴れて、時間に余裕があればクレーターの底に下りてみることになっていたのだが・・・今のところは無理そうだ。


霧中

今日のトレイルはクレーターリムを東側から半周するような感じになっている。途中、車道に出たり、ケモノ道を行ったりしながら出発から2時間ちょっとでクレーターへ降りるトレイルとの分岐点にやってきた。
う〜ん、心なしか空が明るくなったような気もするが、トレイルは見るからにぬかるんで歩きにくそうだし、これでは往復に3時間はかかりそうだ。今日この先もけっこう長いし・・・
立ち止まって迷った末、今回はクレーターへ降りるのをあきらめた。

(ちなみにこのちょっと手前に小さなキャンプ地がある。ここまで車でくる人たちもいるそうだ。だからクレーターの底にどうしても行きたい場合はここに泊まる方がいいと思う。)

途中、一度だけ霧が晴れ、クレーターの底をちら見することができた。
緑色の湖面がフラミンゴのピンクで縁取りされ、思わずはっとする光景だ。
それにしてもここのフラミンゴのピンクは今まで見たことのある中でも最も濃いいピンクな気がする。
美しい光景に見入っているとまだ霧がさーっと湖を覆いかくしていってしまった・・・
でも一瞬でも見られただけでうれしい。


エンパカーイクレーター

12:30 4時間以上、霧と小雨の中を歩き続けて、相当おなかがすいてきた。クレーターの底を眺めながら食べたかったのだが、それはかなわず、途中、雨がやんだすきにトレイル脇にちょっとしたスペースを見つけ、すかさずランチ休憩とした。
ちょうど最後のサンドイッチをほおばったころ、目の前の雲の切れ間からなんか大きな山の一部が見えてきた。レンガイ山だ。お〜
来たときは雲でまったく見えなかったが、なんとここは素敵なビューポイントだったようだ。

こうなるといきなり元気が出てきた。トレイルもレンガイ山を正面に望みながら歩く方向なので、次第に広がる青空とレンガイ山を見ながらご機嫌なトレッキング。
ダニエルとも自然に話がはずむ。なんでガイドをやっているのか、マサイの結婚について等々・・・


レンガイ山へ向かって

14:30 ナイヨビ村(Naiyobi village)に到着。レンガイ山を目の前に望むものすごい好立地の村。日本でいえば羊蹄山(高さは違うが)一望の超一等地といったところ。こんな素敵なところに住めるなんてマサイはすごい特権を持っているものだ。

村の中心部には小さな出店(水や野菜などを売っている)が並び、人が集まっている。赤をはじめ皆カラフルな毛布をまとっているので、それと景色の緑と青空が映えて美しい。


レンガイ山が目の前の村ナイヨビ

村でダニエルがふと建物の中に消えていった。取り残された私たちは予想どおり物売りに取り囲まれた。ここでは特にマサイのアクセサリーを売りに来る。トレッキング中にお土産を買う気は全くなかったので困ってしまった。
ダニエルが現れるまで5分ほどだったと思うが異常に長く感じた。どうやらここがンゴロンゴロ保護区との境に近いので訪れる観光客を管理する事務所があるようで書類手続きをしていたらしい。予告なしに消えたことにちょっと文句をいった。

ナイヨビにはこのあたりの村の中では唯一、村の中に水汲み場がある。ここで後発のロバ隊と待ち合わせ。ここでまた水を汲んでいかないと今日のキャンプ場も水なしだ。
ちなみにここは 水があって土も良いので作物の出来が良いとか。(しかし、実は土が良いのは熱帯雨林を切り開いたのだから当たり前。今後はどうなるんだろう・・・)

15:00 ロバ隊と合流し、ナイヨビ村を出発。
ここから先はまた景色が最高。レンガイ山と左前方にナトロン湖(Lake Natron)を眺めながらの下り。自然と足が前に出る。

前方にアカシアの林が見えてきた。今日のキャンプは通称(?)アカシアキャンプ。あのあたりかなぁ。


ナイヨビからの道

途中、ふんころがしを発見! 実際にフンを転がしている本物をはじめてみた私たちは思わず足を止める。がんばれ〜


本当にフン転がしてる!
16:30 アカシアキャンプ到着。
これまた気持ちの良いキャンプ場である。キャンプからボマが見えた昨日とは違って周りに人の住んでいる気配は感じられず(といってもどこからともなく人は出てくるのだが・・・)、目の前はリフトバレーの山斜面が広がっている。
夕焼けのころにはアカシアのシルエットが赤い空に映える・・・

今日はかなり長い道のりだったが終わりよければすべてよしだ。

アカシアキャンプ

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