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ンゴロンゴロ クレーターハイランド トレッキング / Ngorongoro Crater Highland Trekking -1-

世界遺産に指定されているンゴロンゴロ保護区。特に有名なのはンゴロンゴロクレーターだが、保護区自体はもっと広がっていて、活火山のレンガイ山(Ol Doinyo Lengai)など火山が連なっている。そしてこの土地にはマサイ族だけが住むことを許されている。
ンゴロンゴロクレーター以外では野生動物は多くないが、マサイの生活を垣間見たり、フラミンゴの住む湖を訪れたり、マサイに「神の山」とよばれているレンガイ山に登ることもできる。

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注: 距離はガイドブックの地図から推定したため、大雑把な距離である。

Day0:
11/21

晴れのち曇り

前泊はンゴロンゴロ保護区内のキャンプ場、シンバキャンプ(Simba Camp)に泊まり、朝からンゴロンゴロクレーターのサファリに出発。クレーター内には6時間しかいることが許されないのだが、ぎりぎりいっぱい時間を使って広大なクレーター内のサファリを楽しんだあと、クレーターを後にする。

クレーターリムにゲートと管理事務所があり、そこでトレッキングに同行してもらうレンジャーを紹介してもらう予定だったのだが、どうやら問題発生。レンジャーは出払っていて誰も行ける人がいないという。
数日前にちゃんと届出をしてレンジャーを依頼し、お金も払っているのにこの始末。
ドライバーのマイケルいわく、ここでは何度も同じ問題がおこっており、しょうがないので、そのたびにガイドとして現地のマサイを探して雇っているのだとか。

ここでは道がわかっていてもマサイの同行なしには歩けない。たとえレンジャーといっても制服をきているだけでやっぱりマサイの人なのである。


ンゴロンゴロクレーターの底

さんざんそこのレンジャーに文句を言った後、12kmほど北にあるナイノカノカ(Nainokanoka)という村へ車で向かった。ここはマサイの村。マサイは定住せず、放牧をしながら移動するのが伝統的な姿だが、ここのマサイは定住し、畑や小さな店を持って暮らしているそうである。

キャンプは村のはずれにあった。何の看板もないので、とある家の裏庭といった感じである。
私たちが到着するとほぼ同時にマサイの若者たちが数人集まってきた。ボカ(私たちのコックだが、このトレッキングに関しては何でも屋)が呼んだのか自ら観光客が来たのを見つけて来たのかよくわからないが、どうやら私たちのガイドとロバ使いに立候補したい人たちのようだ。


ナイノカノカのキャンプ

マイケルとボカがガイド探しに奮闘してくれている間に、私たちはムンゲ滝(Munge Fall)というところまで散歩することに。散歩のお供に選ばれたマサイの若者と一緒に出発した。

ムンゲ滝はオルモティクレーター(Olmoti Crater)の一角にあるのだが、キャンプ上の裏がすぐオルモティのクレーターリムなので、坂道をあがっていけばよい。片道45分。


オルモティクレーター

滝自体は正直大したことはない。(雨季はもしかしたらもっとすごいのかもしれないが・・・)
が、オルモティクレーターの緑の平原とそこで草を食むヌーたち、なんとものどかな風景である。セレンゲティ、ンゴロンゴロクレーターと車でのサファリが4日ほどあったのでやはり自分の足で歩くのが心地よい。

キャンプに帰ってくると明日からのガイドが決まっていた。ダニエル君。英語が話せるということで抜擢されたようだ。


この川の下流が滝になっている

Day1:
11/22

晴れ 
夕方から雨

4時間半

約20km

9:00 キャンプを出発。バックパック他食料等はすべて3頭のロバにのせ、ロバ使い二人とコックのボカが後からやってくる。
1日目はなだらかな丘を越える程度でほとんど平坦な道である。標高は2,000m近くあるので快晴だがそんなに暑くない。山の稜線を眺めながら広大な平原を歩くのは実に爽快である。

途中、シマウマが道を横切っていった。今までは車の中からしか見たことのないシマウマが一緒の土を踏んでいるかと思うとちょっとうれしい。


たまに牛を追うマサイに出会うこともある。小さな子供が一人で牛追いしている姿も見かけた。牛が歩くのを見てわかったが、この平原にのびている溝は牛のケモノ道だったのだ。

マサイの集落もところどころ見かける。細い木を並べた柵の中にいくつか家が並んでいるのが見える。柵にかこまれた一塊が「ボマ」である。
ダニエルいわく、 マサイは一夫多妻制でボマの中のそれぞれの家にそれぞれの奥さんと家族が住んでいるという。(面白いことに彼自身は多妻制が嫌いだとか。いろいろ苦労があったらしい・・・)


牛を追うマサイの子供

小休憩をはさんではいるものの、歩き続けて3時間以上。いつのまにか昼を過ぎ、ちょっとおなかもすいてきたところで、ダニエルが「もうそのへんに見えるのがブラティ村だよ」といった。(ブラティ村が今日のキャンプ地)
お、もうすぐかと思いきや、村はけっこう広い。あっちの山のふもとにあるボマもそっちの丘の上にあるボマも全部ブラティ村。いったいキャンプ場はいずこ・・・?

13:30 いくつかのボマを通り過ぎ、やっとキャンプ地に到着。といっても何もない丘の上のあるスポットである・・・
ダニエルも疲れたようで早速クルっとトレードマークの赤いブランケットを巻いて地面に寝転がった。なるほど、マサイはこうやって寝るのか・・・


毛布にくるまって寝始めるダニエル
私たちがランチを食べ終わったころにロバの一行が到着した。バックパックと大量の水を背負って歩いてくれているロバたち。お疲れさま、感謝・・・

ロバから荷物を降ろす
午後は曇ってけっこう寒くなってきたので、正面の山をテントの中から眺めたりしてのんびりすごす。
となりではボカが私たちのおやつと夕食の準備をしてくれている。 キリマンジャロと同じ殿様トレッキングである。
夕食のころになると本格的に雨が降り出した。調理は炭でやっているのに大変だ。私たちの分はなんとか雨が振り出す前にできていたようなのだが、彼らの夕食はまだ。マサイはテントもないので毛布にくるまったままずぶぬれである。寒そうなので、私たちの大きなテントのフライの下にみんな入ってもらうことにした。
結局、ボカのテントが濡れてしまってみな寝るところがないというので、今日はみんな一つ屋根の下。(といっても私たちのスペースだけはインナーテントなので区切られているのだが) 彼らが小声でしゃべるのを聞きながら眠りについた。


キャンプ場の様子

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