第12回 飛騨市宮川町種蔵地内

開催日
2011年8月7日
参加者数:
11名

美しい原風景が広がる集落、種蔵でのお手入れお助け隊

今回のお手入れお助け隊は、棚田と板倉の美しい農村景観が広がる宮川町種蔵地内にある築約100年の農家民家で行われました。建物は飛騨地区でも珍しい越中八尾の様式(飛騨市の他の地域の古民家と比べて天井が高く中二階があることで実質三階建てになっている)が取り入れられている三階建てで、屋根を支える台持継(技法のこと。両部材の木口を互いに斜め方向に加工し組み合わせる継手のこと)や出しのぼりの構造が見られます。家主のおばあちゃんから種蔵についてや古民家での暮らしを聞きながら参加者と交流を深めました。

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まずは水拭きです。皆さん、板床、柱、梁などを磨くのに集中、真剣さが伝わってきます。

私達が拭けば拭くほど家は輝きとともに応えてくれます。初めて参加される方も、リピーターの方も、益々手に力が入ります。
ひと通り、水拭きが済んだら、今度は米ぬかや荏油を使って磨きをかけていきます。
大黒柱などは、昔は大変貴重とされていた胡桃の実を砕いたものを布でくるんで、自然の油で磨いていきます。汗をかくのが気持ちいいくらい、やりがいがあります。
最後には、自分の顔が板戸や柱に写って見えるくらいピカピカになりました。

みんなでいい汗をかいた後は、待ちに待ったお昼です。
家主さんと家主さんお手製の豚汁を囲んで、楽しくておいしいひと時を過ごしました。

 

みんな、もちろんおかわりです。お手入れの後のごはんのおいしいこと!

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参加者からのコメント

  • お天気にも恵まれ、素晴らしい景色の中でのお手入れ活動はとても気持ちが良く、いい汗を流すことができました。空気も美味しいです。(女性)
  • 以前にこの地区の勉強会に参加したことがあるのですが、また来れて嬉しいです。何度来ても種蔵は素敵なところですね。(女性)
  • 初めてお手入れお助け隊に参加しました。意匠が素晴らしく、柱や梁、どれをとっても美しく見応えがありました。また機会があれば参加したいです。(男性)
  • 地元に住んでいるが、種蔵がこんなにきれいなところだとは知らなかった。貴重な体験をすることができました。ありがとうございました。(男性)

皆さん、ご参加ありがとうございました! またお会いできる日を、スタッフ一同楽しみにしております。