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ちゅらぼんレポート

ナミビア オムシーヤ村を訪ねて -1-

アフリカ大陸の東南にあるナミビアという国、友達が住むオムシーヤ村を訪ねたんだ。
そこでの暮らしをレポートしまーす。

オムシーヤの食事

トウモロコシににたマハング(Mahangu)というこく物がここの暮らしの主食なんだ。マハングだけ食べてるといってもいい気がするなぁ。

オシウィーラ(Oshiwiila): マハングの粉と水をまぜて、じか火で焼いたパンのようなもの
オシボボ(Oshimbombo) :マハングの粉に水をまぜて炊いたもの、英語ではポリッジ(Porridge)という
エカカ(ekaka):干した野生のほうれん草をを煮付けた料理
オシクンドゥ(Oshikundu) :マハングの粉と水をまぜ、少し発こうさせたような飲物。日本のお酒に似た味がして、なかなかおいしいと拓は言ってたよ。
オマロブ(Omarovu) :ソルガムという植物の赤い実をひいて水でといた飲み物

トリや牛などのたんぱく質はぜいたく品。お祝いなどの時に食べることができるんだ。
二日目の晩、 私たちをかんげいして、庭を走っていたトリを料理してくれたんだよ。
しんせんなので、 今までに味わったこともないようなプリプリしたおいしいトリだったよ。

肉は屋台の肉屋(大きな肉が天井からぶらさがっている)か、自分の家ちくを食べる。
学校で「肉は肉屋で買う?」と質問すると「買わなーい」とみんなが口をそろえて言ったよ。

ちなみに食べるときは手で食べるのだけど、食べ物を持つのは必ず右手で。左手で持つのはダメなんだって。


オシウィーラ

左からオシボボ、チキン、エカカ

オシクンドゥ

直火を囲んで外で食べる

オムシーヤの暮らし

ここでは昔ながらの暮らしをみんながしていて、自給自足(自分達で食べるものは自分たちで育てる)に近い生活をしているんだよ。

雨期に成長するマハングを保存し、一年中マハングを食べるんだ。
鶏、牛、ブタ、羊などを家の庭で飼っているんだよ。
牛たちの顔を見れば、その牛が誰の牛かわかるんだって・・・。

電気やガスなどがある家はほとんどないんだ。
集めてきたまきで火を起こして料理するんだよ。
そんなにこった料理ではないので明かりは必要ないし、出来具合を見たいときは火のついた薪をかざしてみるんだ。

水道がない家がほとんどで、ロバにタンクをのせて、村のはずれにあ る井戸に水をくみに行くんだって。
村長さん家に行ったときは、真っ暗な部屋の中をなれた手つきでマッチを探し、ロウソクをつけてくれたんだ。
時計もあまり持っていないので、腕をのばして、「太陽がこの高さにある時 に・・・」と話をする人もたくさんいるんだよ。


マハングの穂

ソルガムをたたき、実を落とす
メメ・ウシィク

ブタのエサやり


キッチンですいかの種油づくり

ちょっと気になるオムシーヤの環境問題:
村にはごみ集めもゴミ焼却場もないので、生ゴミはにわとりやブタのエサにし、その他のゴミは料理をつくるためのたき火で燃やすんだよ。

燃えないゴミは、壁の材料になったりしていることもあるが、そのあたりに放置されている場合も多いんだ。
昔はカンやビンなどはなく、このあたりでは、不燃ゴミの収集は今もないんだ・・・

洗たくは庭で大きな洗面器を使ってやるんだけど、洗った水そのまま地面に流してしまうんだよ。
日本では、下水道があって、しょ理場できれいにするんだけど、ここではそのまま流れてしまっているんだよ・・・。

はやくこのあ たりでもちゃんとゴミがしょ理されるといいなぁと思ったんだ。

火を起こす木も昔は家の周りで集められたんだけど、今は車に乗って遠くまで探しに行くんだって。
昔のままで全部が良いとはかぎらないんだよね。


瓶でつくった壁


庭で洗濯

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