Cerro Lindo / セロ・リンド

アルゼンチン・パタゴニア地方、El Bolsonは山に囲まれた町。ちょっと北にあるBarilocheよりは人も車も少なくてのんびりできる。
ここからいくつかトレッキングができるのだが、今回は地元のCAP(Club Andino Piltriquitren=登山クラブのようなもの)おすすめの
Cerro Lindoという山にいくことにした。

ルート概要はこちら

注: Rio=川、Arroyo=小川 Lago, Laguna=湖 Refugio=山小屋

1/25:
Day1

4.5時間

約13km
(晴れ)

7:45 キャンプ場"Campamento Rio Azul"からトレッキング開始。

まずはキャンプ場のすぐ横にあるつり橋を渡るのだが、これがすごいこわい。えらく揺れるし、板がぬけているところ、今にも落ちそうなものがあったりして、おそるおそる渡る。
気付くとキャンプ場の犬が後についてきていた。彼は慣れているらしく、50cmほどの隙間も全くこわがらない。
(この犬は名前がわからないので、「シロちゃん」と勝手によばせてもらうことにした。)


怖いつり橋

今回はCAPでもらった簡単な地図しかなく、ガイドブックにも詳細が載っていないルートなので、 どのくらいかかるかがよくわからない。
川を渡ったところにトレイルの案内板があったが、これもあんまり頼りにならない。。。


トレイルの案内板

この日はほぼずっと上り。木々の向こうにすけて見える東側の山"Piltriquitron"の見え方で、どのくらい登ってきたかがわかる。
2時間半ほどで、この日唯一の長い下りを終えるとArroyo Lindo。透明な水にちょっと癒される。

そしてまた上り。 また1時間ほどして右手に小さな池が。どうやら"Lago de los Juncos"まで来たようだ。
ここに「Refugioまで、あと30分」の看板を発見。 地図によるとまだ2時間くらいかかりそうだが、どっちが本当なんだろうか。。。

池からはゆるやかな上り+平坦な道になって比較的楽チン。
森が開けたなーと思ったら、12:20 "Refugio Cerro Lindo"に到着。(結局、
池からは1時間ほど)
シロちゃんは結局ずっとついてきてしまった。1,000m近い標高差を軽々、2人の間をいったりきたりしたりしながら一緒に登ってきたので、私達はこのシロちゃんがかなりかわいくなってしまった。


トレイルを一緒に歩くシロちゃん

あまりに天気がいいので、シエスタ後、Cerro Lindo目指してさらに登ろうとしたところ、Refugioの人が、もう遅いからダメとのこと。
代わりにあたりを散歩。このあたりからはEl Bolsonの東側の山々が良く見える。

ここはたき火OKだったので、夜は火を囲んでのんびり。この日は満月で、21時ごろまんまるの月が昇ってきた。。。
Refugioの人にシロは日本語で白いという意味だと説明したら、犬に向かって「チロ、チロ!」と慣れない発音ながらも気に入ったらしく 、何度も呼んでいた。

1/26:
Day2

6時間

約9km
(晴れ)

9:50 Refugioのガイドに連れられて、他のトレッカーと共に出発。
シロちゃんはこの日もついてくるようだ。
Refugioの裏山をのぼると、森林限界を超え、視界も開ける。

"Laguna Lali"を通り過ぎ、川を渡って、右(=北)の方へそれていくトレイルをたどっていくと、岩の上からEl Bolsonの町と東側の山々が見える。
このあたりはずっと見晴らしが良いので、とても気持ちが良いが、トレイルはあるのかないのかだんだんわからなくなってくる。
さらに反時計まわりに尾根を歩いていくと(西〜南へ)、下方にLago Tricolor。すごい深い青緑色をした湖で、美しい。


Lago Tricolor

ここまで登ってくると雪もけっこう残っているので、途中雪の上を歩く箇所もあ る。
さらにぐるっと 南の方へ歩いていくと、"Laguna del Glaciar"。この湖には雪のかたまりが浮かんでいた。
このあたりで既に昼過ぎ。

ここから私達はCerro Lindoと思われる山の頂上目指して登り始めた。
(なんせ、まともな地図もないし、言葉も通じないので、正直どれが、Cerro Lindoだかわからなかったのだが。。。 他の人たちは、なぜか雪遊びを始めたのだが、 私達は頂上に登るのが目的だったので、ここで暫し別れることにした。)

15分程度で頂上につくと、西側(チリ側)に180度広がる雪をかぶる山々が。北にはトロナドール山も見えている。すごい眺めだ!
なぜ、他のみんなはこの景色をみないで雪遊びしてるんだろうか。。。 ちょっと不思議。



頂上から

景色を長い間堪能する間もなく、私達はガイドに呼び戻された。スペイン語かつ、しゃべり方がききとりにくいので、あんまり理解できていなかったのだが、どうやら「そこに登るのは危険だからダメだ」といっているようだった。
う〜ん、なんでだろう。道は他のMirador(展望台)とあまり変わらないのに。。。

14時すぎ 他の皆と合流し、下り始め。16時にキャンプ場へ到着。
6時間もかかると思わず、 ランチを用意していなかったので、帰り着いたときには腹ペコだった。


雪の上を歩く
(右は"Laguna del Glaciar")

1/27:
Day3

3時間

約13km
(晴れ)

3日目は、昼過ぎにのんびり出発。1日目の道のりを下る。
シロちゃんは、昨日別のトレッカーと下っていってしまったので、いない。この2日間、白いふさふさの尻尾をみながら歩くのに慣れていたので、ちょっと寂しかったりする。

途中トレイル上に牛を発見してびっくり。そろそろとよけて通る。
けっこう勾配がきついので脚にはきたが、天気に恵まれ、気持ちよく下ることができた。
Rio Azulまでかえってくると、その名の通り、川は空を映して青い! 思わず冷たい水に足をひたす。気持ちいいー!

15:30 "Campamento Rio Azul"に無事到着。キャンプ場にはシロちゃんが待っていてくれて再会を喜んだ。


Rio Azul

 

メモ:
  • トレイルヘッドのある、"Campamento Rio Azul"までは、El Bolsonの町からRemise(タクシー)を利用。20分程度(10ペソ)。帰りはキャンプ場まで来る人が利用したRemiseを使うか、キャンプ場の人にお願いをしてRemiseを呼んでもらえばよい。
  • 事前にEl Bolsonの町にあるCAP(Club Andino Piltriquitren)で、情報収集し、入山届けを出したほうがよい(私達が行ったときは英語を話す人がいた)。CAPで無料でもらえる地図はあるが、標高、時間等あまり正確でないことは実証済。ただ、Refugioまでのトレイルはわかりやすく、迷うことはないはず。
  • Refugioから上に登る時は、Refugioの人(ガイド?)が連れて行ってくれる。(特にガイド料金はいらない) たしかにRefugioから上のトレイルは、わかりにくいが、赤いペンキや石を積み上げた目印が一応あるし、見晴らしも良いので、天気さえ良ければ、ガイドがいなくても行けると思う。
    下りてくるときが特にわかりにくいが、基本的には川に沿って下りてくれば、Refugioの上の"Laguna Lali"に出るはずである。
    私達は自分のペースで歩けないので、正直ちょっと窮屈に感じた。ただし、これもガイドなしで本当に良いのかどうかはCAPに確認したほうが良い。
  • 水はRefugioまでは途中のArroyo Lindoのみ。Refugioの裏には滝があり、この水は飲料可。Refugioの上の頂上エリアは雪解け水が川を作っているので、こちらも飲料可。
  • Refugioでは食事もできるし、クッキーやジュースなどの軽食は販売している。
  • 私たちはのんびり3日間の行程としたが、二日目、頂上付近の散策を終えた後、下山することも可能。

ルート概要はこちら 

 

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